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最先端の知識と伝統の技術を融合した当院独自の治療
1.最先端の知識
1)真・関節可動域訓練(Real Range of Motion Exercise)
現在の解剖学や運動学では、関節運動は曲げる伸ばす軸(屈曲-伸展)、
開く閉じる軸(外転-内転)、回旋する軸(外旋-内旋)の3軸の動きで表現されます。
ただし、実際の関節は骨と骨との可動性結合なので、 ありとあらゆる方向に動きますが、それだと関節の角度を測ったり、関節にかかる力を計測したりすることができませんので、便宜上、このように決めています。
膝関節を例にとると、膝関節は曲げる伸ばす軸と、自分では動かせませんがわずかに回旋する軸の関節とされています。
しかし、実際にはこの2つの軸だけでなく、開く閉じる軸や前後、左右に移動する動きが存在します。
米国では2017年頃からMRIを用いて、膝関節の動きを6軸で評価することも始まっていますが、当院ではそれよりずっと以前の2003年から「真・関節可動域訓練(Real Range of Motion Exercise)」として教育・研究・臨床の場で実践してまいりました。
2)動作分析(motion analysis)
日常生活での立ち上がる、歩くなどの様々な動作や、各種スポーツでの動きなど、外見からでは気付けない動きを研究してきました。その知識を新たな理論構築や当院での治療に役立てています。
2.最先端の知識と伝統の技術の融合した治療
1)動的取穴法(Dynamic Acupuncture Pointing)
人体に300以上存在する経穴(ツボ)のうち、治療に最適な経穴を選択することを「選穴」といい、その経穴を患者様の身体で見つけることを「取穴」といいます。
伝統的な取穴法は、患者様の四肢を伸ばした状態で行っていました。
しかし先に述べましたように、患者様の筋の緊張は一定ではないため、関節は真っ直ぐに伸びているように見えても関節を歪ませている場合が多くあります。したがって、その状態で取穴して施術しても良い効果を得ることはできません。
そこで当院では、動的取穴法(Dynamic Acupuncture Pointing)
という患者様の筋緊張を一定にするために関節を動かして取穴する
方法を開発しました。
この取穴法により、より効果的な治療が可能になりました。
また鍼を打った際に出現する“得気”や“響き”が、鍼を刺入する
だけで得られることから、より安全な刺鍼法とも言えます。
(得気に関する研究の新しい視点 ― 動的取穴法からの考察 ―:
meiji-u.ac.jp/md-reha/files/13835f0c6a3f3e315d62fe1a8ca3c226.pdf)
2)経脉・経筋伸張法(Meridian and Muscle Region Stretching)
経脉と経筋の概念については《伝統の技術》の項で述べましたが、これら経脉・経筋の異常は
四肢体幹の緊張や弛緩となって現れます。
発症して日数が経過していない場合は、一般的な鍼灸治療で治すことができます。
しかし日数が経過すると身体に変化が生じ、関節の位置が微妙に崩れてきます。
この状態で一般的な鍼灸治療を行うと、関節の位置が微妙に崩れた状態のまま、症状だけが改善します。すると、その時は症状が消えて楽になるのですが、すぐに再発したり、元々できていたことができなくなったりします。
そこで当院では、経脉・経筋伸張法(Meridian and Muscle Region Stretching)という、患者様の関節の歪みを矯正し筋緊張を一定にする治療法を開発しました。
この治療法により、長年気付かなかった悪い部分が見つかり、慢性的な痛みや動きにくさが改善されたり、スポーツにおいて高いパフォーマンスが発揮できたりしています。
この効果はスペインで開催された国際学会においても発表しています。
(Effects of Meridian and Muscle Region Stretching on Alleviation of Delayed Onset Muscle Soreness:
14th International Congress of the World Confederation for Physical Therapy, Barcelona, Spain)
- 広島福山のよく治る鍼灸院 - 福山駅から車で5分 - 元大学教授の治療 - リハビリ可 - かわいい看板の鍼灸院、松本和久、松本典也
また「経脉・経筋伸張法」は、医道の日本社から出版された
『臨床家のための腰痛に対する16のアプローチ』にも紹介されています。
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